OAKレーシング、富士でLMP1クラスに復帰

2012-10-09 16:57:21

10月14日、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦が富士スピードウェイで開催される。過去3戦、LMP1クラスから遠ざかっていたOAKレーシングにとって、OAK-HPD LMP1とともに同クラスに復帰するこの一戦は非常に重要なものとなる。

定評のあるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント製エンジンを搭載するカーナンバー15のドライバーとして、日本で高い人気を誇る佐藤琢磨を起用する。

琢磨は9月27日にフランスのマニクールでシェイクダウンテストを担当し、初めてLMP1クラスのマシーンを走らせた。翌日にはマシーンを評価するための本格的なテストを実施。さらに琢磨は、10月10日に富士で行われるテストに参加し、チームメイトとなるベルトラン・バゲッティやドミニク・クライハマーと初めての共同作業を行うことになる。

OAKシャシー、HPDエンジン、ダンロップ・タイアからなる新しいパッケージングにチームは大きな希望を抱いている。とりわけ、ダンロップはOAKレーシングだけに供給されるので、プロトタイプカーの最高峰クラスでの活躍が期待されている。

セバスチャン・フィリップ(チーム代表)のコメント
「富士6時間レースはOAK-HPD LMP1がWECへの復帰を果たすレースで、琢磨が私たちのチームからスポーツ・プロトタイプカーレースにデビューすることを誇りに思います。私は現役時代の経験から富士のことをよく知っていますが、チームにとっては初めて訪れるコースとなります。このコースで、OAK-HPD LMP1がストラッカ、JRM、レベリオンといったチームを相手にどのようなパフォーマンスを発揮できるのか、少し気をもんでいます。とはいえ、マニクールのテストは順調にいき、いくつかの問題点の原因を突き止めることができました。これだけで安心するわけにはいきませんが、大変なストレスからいくぶん解放されたのは事実です!」

佐藤琢磨のコメント
「マニクールでのシェイクダウンテストを成功裏に終え、OAKレーシングとともに日本のレースに挑むことを楽しみにしています。限られた時間のなかで、チームは最大限の準備を行ってくれたと信じていますし、チームの働き振りにはとてもポジティブな印象を持っています。エンジニアによれば、マシーンはテストで素晴らしいパフォーマンスを発揮し、そのことに満足しているようなので、富士でもコンペティティブになれると信じています。ファンにとってもWECにとっても、富士のレースはエキサイティングで興味深いものとなるでしょう。富士は、世界中のパーマネントサーキットの中でももっとも長いストレートを持っているだけでなく、大変難しいテクニカルセクションもあるので、そのふたつを上手にバランスさせるセットアップが求められます。この点、マニクールでテストした空力パッケージが良好なスピードをもたらしてくれることを期待しています。新しい挑戦をする準備は整っており、チームとともに仕事ができること、そして熱心な日本のファンに会えることを楽しみにしています」

(OAKレーシングのプレスリリースより)