インディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるNTTインディカー・シリーズのインディGPは、予想不能な展開となるのが常である。このレースで、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRに乗る佐藤琢磨は一時4番手まで浮上。この時点ではすべて順調で、表彰台はもちろん、優勝さえ狙える状況と思われた。ところが、目の前で起きたアクシデントを避けるためにスピンしてコースオフに追い込まれたうえ、変わりやすい天候のなか、タイヤ選択を誤るという事態に追い込まれる。このため、琢磨は周回遅れの20番手まで転落。予想外に悪い流れに呑み込まれてしまう。その後、再び空模様が変わると、今度は正しいタイヤをチョイス。琢磨は立て続けにオーバーテイクを演じてみせた。そして最終的には、これまでのところ今季ベストとなる7位でフィニッシュしたのである。
「ワイルドでクレイジーなレースでしたが、それと同時に楽しかったです」と琢磨。最後にウェット・レースを戦ったのはずいぶん前のことですが、まるで先行きが見通せないクジ引きみたいなこのレースで、力強い結果を残せたのはチームのためにもよかったと思います」
まさしく。おまけに、もしもコンディションの変化がより予想しやすい状況となれば、シーズン前半をひとつのチームとして戦ってきた琢磨とDCRは、その競争力を今後、さらに伸ばすことだろう。「昨年、チームはここで強力なパフォーマンスを発揮していたので、僕たちのベースラインは良好なレベルにあると思っています。しかも、マシーンの理解については、他のサーキットに比べてさらに深まっています。いずれにしても、コンディションや環境は年を追って変化しています。それでも、マシーンのパフォーマンスは適切な範囲に留まっていて、以前の数レースよりもマシーンのバランスはむしろ改善されています。僕らのスピードは、プラクティス1ではあまりよくありませんでしたが、プラクティス2から徐々に改善されていき、このタイヤでの走り方についてもだんだんとわかってきました」
予選の第1セグメントではグループ内の7番手となり、トップ6のみが参加できる第2セグメント進出のチャンスは、わずか0.0025秒差で逃すことになった。これもまた2022年シーズンに入ってからの進化を示すものだが、結果的に琢磨は13番グリッドからスタートすることが決まる。「いつもどおりのこととはいえ、本当にタイトな戦いです。しかも、インディ・ロードコースでは、これがいつもにも増して接近戦となります。僕たちは僅差でQ2進出を逃しました。本当にわずかな差で、僕たち自身もQ2に行けると思ったくらいです。結果的にはそうなりませんでしたが、これまでよりもいい予選で、レースで使えるタイヤのことを考えれば、13番手はもっとも有利なスターティンググリッドとも考えられます(予選の第2セグメントもしくは第3セグメントに進出すれば、各ドライバーに割り当てられたファイアストン・タイヤをより多く使用することになるため)」
No.51はウォームアップで21番手となった。「いくつか実験的なことを試しましたが、決して素晴らしい結果とはいえません。そこでレースに向けては、セッティングの変更分の半分だけ予選の状態に近づけることにしました」
滑りやすいコンディションで始まったレースは、オフィシャルによってウェットレースが宣告されたため、全車が溝付きのファイアストン・タイヤを装着することになった。問題は、いつスリックに履き替えるか、という点にあった。そしてもうひとつの問題が、特定のコーナーでどれだけのグリップが得られるかという点。「ウォームアップでは、インサイド側のコースの状態をチェックすることにしました。ターン1で、どれだけ奥までブレーキを我慢できるか。僕はターン1でまるでグリップが得られず、本当に苦労することになります。シーズンオフの間に、オーバルコースの舗装は接近戦を生み出す効果があるとされたある処理が実施されましたが、実際にはそうなりませんでした。その処理とは舗装の表面を削り取ることですが、ドライではグリップがむしろ下がったように感じられました。しかも、雨が降るとグリップは通常よりも低下し、ラインがチョイ濡れのときは多くのドライバーがブレーキングで苦しんでいました」
琢磨はオープニングラップで17番手まで後退したが、ラップ2終わりでスリックタイヤに交換。このとき、琢磨と同じ7列目グリッドからスタートしたコルトン・ハータも同様にスリックタイヤへと交換し、結果的にこのレースのウィナーとなった。このタイミングでピットストップしたのはふたりだけ。そしてほかのドライバーがスリックタイヤを履き始めたころ、琢磨は7番手まで浮上していた。「やや慎重にスタートしたところ、前後左右を囲まれる形になりました。ここでいくつか順位を落としましたが、僕は気にしませんでした。なぜなら、こういうコンディションであればポジションを取り戻すのは難しくないからです。早めにピットストップしたのは、いい判断だったと思います。どんなレースになるかは予想がつきませんでしたが、最終的には自分自身で決断しました。『ピットインする!』 これはいい判断でした。コルトンと僕がもっとも早いタイミングでピットストップを行ないましたが、このため、続く2ラップは彼を追う格好となりました。やがてほかのドライバーがピットアウトする姿が見えましたが、彼らはいずれも冷えたタイヤに苦しんでいる様子だったので、この作戦は本当にうまくいきました」
レース序盤にアレックス・パロウがスピンしたためにイエローが提示された後、琢磨は怒濤のオーバーテイクを繰り返した。まず、コノー・デイリーを攻略して6番手になると、ジョセフ・ニューガーデンと見どころたっぷりのバトルを演じたうえで5番手に浮上。ほどなく、琢磨を追撃しようとして後方から迫ってきたアレクサンダー・ロッシの影響でニューガーデンがスピンすると、再びイエローが提示された。その後のリスタートではウィル・パワーをパスして4番手に駒を進めたが、ここでライナス・ヴィーケイとデヴリン・デフランチェスコがクラッシュしてまたもやイエローとなった。
「とても楽しかったですよ。ペンスキーをオーバーテイクするなんて、モチベーションがメチャクチャ上がりますよね! ジョセフもウィルも手強いレーサーなので、彼らとサイド・バイ・サイドになるのは最高に楽しかったです。ジョセフはS字コーナーを使って仕留めました。続いてウィルのインサイドを突いたのも、とても面白かった。これで、僕は大いに勇気づけられました」
これに続いて提示されたグリーンの間に、琢磨を含むトップグループは予定されていた最初のピットストップを実施。給油とタイヤ交換を行なった。このシーケンス中に、琢磨はジャック・ハーヴェイの先行を許すいっぽう、マーカス・エリクソンとカイル・カークウッドはピットインせずにコース上に留まった結果、順位は7番手となる。さらに、ダルトン・カレットがクラッシュしたためにまたもやイエローが提示。レースが再開されると、ただちに琢磨はハーヴェイを追い抜き返したのだが、ほどなくターン1のウォール間際まで追いやられることになる。
「ピットストップはうまくいきませんでした。ただ純粋に遅く、おかげでハーヴェイが前に出ました。ここでまたもやイエローに助けられた僕は、リスタート後のブレーキングで彼をオーバーテイクしたのですが、不運にも、ここで2台のマクラーレンが絡んだのです」 2台を操っていたのはパト・オワードとフェリックス・ローゼンクヴィストのふたりで、アクシデントの場所はまさに琢磨の進路上に位置していた。「ふたりは僕の目前でスピンしました。物理の法則にしたがえば、ふたりはアウト側に飛び出していくはずですが、僕がいたのがまさにその場所だったのです。このため、僕にはグリーンに進入する以外に選択肢は残されていませんでした。おかげで僕の冷え切っていたタイヤは、湿ったグリーンの上でびしょ濡れになったのです。このときは真っ直ぐ進むのもひどく困難で、残念ながらスピンしてしまいましたが、これほどひどい話はありません! 僕はクルクルと回った末に、集団の最後尾に並ぶこととなりました。この時点で、僕のレースは終わったも同然でした」
これに続くイエロー中に、琢磨を含む数名の不運に見舞われたドライバーは、レインタイヤを履くというギャンブルに賭けることになる。ところが、予想されていた雨が降らなかったため、彼らはグリーン中にピットストップしてスリックタイヤに履き替えた結果、大幅にタイムをロスして周回遅れとなってしまう。「天気予報は、あと数分でもう1度、雨が降ると告げていました。それは、いささか早すぎるタイミングでしたが、僕たちにはこれ以外に術がなかったのです。ただし、誰にも責任がないとはいえ、これは完全な間違いでした。集団の半分ほどが、10秒から15秒も遅いペースで走っていたのです! ここで僕は大きく遅れることになりました」
続いてジェイミー・ジェンソンのスピンによりイエローコーションとなる。このときには雨は本降りとなっており、イエローとなったところで大部分のドライバーがウェットタイヤに履き替えた。リードラップを走っていたドライバーがピットストップしたことにより、1ラップ遅れのドライバーたちはリードラップに返り咲くことに成功。その後、彼らは自分たち自身のピット作業を行なった。ここからフィニッシュまでは全力で駆け抜ける格好だ。ほとんどのドライバーはウェットタイヤを履いていて、琢磨は16番手につけていた。そして、グリーンフラッグが振られてから1周も経たないうちに琢磨は11番手に浮上。ほどなく、スコット・マクラフリンのクラッシュによりイエローとなる。その直後のリスタートで、琢磨はスリックタイヤを履くオワードとロメイン・グロージャンをパスして9番手に駒を進める。続くラップではエリオ・カストロネヴェスとカラム・イロット(ふたりともウェットタイヤを装着)を仕留めて7番手まで挽回した。
「面白かったですよ! 僕はまだ後方集団につけていて、懸命にプッシュしなければいけなかったのですが、これがうまくいきました。リスタートで、パトとグロージャンは後方のドライバーを必死に抑えていました。このとき、彼らはスリックタイヤを履いていたので、僕たちは大きく遅れてしまいます。けれども、ふたりをオーバーテイクすると、どんどん前進していきました。この頃には雨は本格的に降り始めていました。ロードコースでは、本当に久しぶりの雨です。しかも、雨脚はどんどんどんどん強まっていきました。僕も、何ヵ所かでコントロールを失うようになります。そのなかにはメインストレートも含まれていて、ここではひどいアクアプレーニングに見舞われました」
「レーシングライン上は大丈夫でしたが、視界は完全にゼロでした。そこでピットウォールを見ながらマシーンを直進させ、ピットロード出口の信号を見て自分がどこにいるかを知るといった状態でした。クルマは踊っているような格好で、トップギアでエンジン回転数が急上昇するのを見るのは気持ちのいいものではありません。そこでなにが起きているのかを、レース経験のない人に説明するのはとても難しいと思います。観客席から見れば、マシーンがどこを走っているかが見えるかもしれませんが、ドライバーの視点はとても低く、水煙や水滴がカーテンのように目の前に立ちはだかっているので、自分がどこにいるかもわかりません。しかも、アクセルを戻せば後から追突されるため、それさえできないのです。選択の余地はなく、誰かがスピンしていないことを祈りながら、アクセルを踏み続けるのです。マシーンの後部に取り付けられたLEDはかなり大きいものですが、それが見えたときには車間距離が15〜20mほどで、たとえその瞬間にブレーキを踏み込んだとしても、すでに手遅れなのです」
こうした状況のなか、琢磨はかつてF1をともに戦ったファン-パブロ・モントーヤと6番手争いを演じていた。バトルの最中に琢磨はアウト側に押し出される格好になって、ローゼンクヴィストに続く8番手に後退する。けれども、やがてモントーヤがクラッシュすると、琢磨は7番手に返り咲く。その後、何度もイエローが提示するなか、琢磨はフィニッシュに向けて走り続けた。「ウェットコンディションでのモントーヤの走りは素晴らしく、僕たちは最高に楽しいバトルを演じましたが、ターン1の路面はひどく滑りやすく、リアタイヤがロックしてブルブルと震えだしたため、マシーンを停めることができなくなりました。その後、ターン11で彼はアクアプレーニングに見舞われ、ウォールに激突しました。最後はサバイバルレースのような状態でしたが、結果的には7位でシングルフィニッシュを果たせて嬉しく思っています。あの状況を考えれば、素晴らしい成績だったといえます」
続いて開催されるのは、誰もが勝ちたいと望むインディ500で、琢磨はここで通算3勝目を狙う。そのプラクティスが始まるのは、土曜日にインディGPが終わったあとの火曜日となる。「とても寒い日でしたが、オープンテストでは素晴らしい手応えを掴むことができました。何度か雨も降るでしょうが、実際には気温はもっと上がると思います。マシーンの感触はかなりよくて、これには大いに励まされています。したがって、最初の3日間のプラクティスがうまくいって、いいスタートが切れることを期待しています。僕がスーパースピードウェイで乗るマシーンは、チームが半年をかけて熟成に熟成を重ねてきたものです。本当に、No.51のメカニックたちは驚くべき仕事をしてくれました! 素晴らしい走りができることを、心から楽しみにしています」
written by Marcus Simmons
POS. | DRIVER/TEAM | No | START | LAPS | LL | Status | PTS |
1 | Colton Herta Andretti Autosport W/Curb-Agajanian |
26 | 02:01:56.3273 | 75 | 50 | Running | 53 |
2 | Simon Pagenaud Meyer Shank Racing |
60 | 02:01:59.4256 | 75 | 0 | Running | 40 |
3 | Will Power Team Penske |
12 | 02:02:03.4811 | 75 | 0 | Running | 36 |
4 | Marcus Ericsson Chip Ganassi Racing |
8 | 02:02:04.1466 | 75 | 10 | Running | 33 |
5 | Conor Daly Ed Carpenter Racing |
20 | 02:02:05.9808 | 75 | 0 | Running | 30 |
6 | Felix Rosenqvist Arrow McLarren SP |
7 | 02:02:07.4222 | 75 | 4 | Running | 29 |
7 | Takuma Sato Dale Coyne Racing with RWR |
51 | 02:02:07.8377 | 75 | 0 | Running | 26 |
8 | Callum Ilott Juncos Hollinger Racing |
77 | 02:02:07.8378 | 75 | 0 | Running | 24 |
9 | Christian Lundgaard Rahal Letterman Lanigan Racing |
30 | 02:02:08.1320 | 75 | 0 | Running | 22 |
10 | Scott Dixon Chip Ganassi Racing |
9 | 02:02:10.3189 | 75 | 0 | Running | 20 |
11 | Alexander Rossi Andretti Autosport |
27 | 02:02:13.0573 | 75 | 0 | Running | 19 |
12 | David Malukas Dale Coyne Racing with HMD Motorsports |
18 | 02:02:14.3090 | 75 | 0 | Running | 18 |
13 | Jack Harvey Rahal Letterman Lanigan Racing |
45 | 02:02:15.9021 | 75 | 0 | Running | 17 |
14 | Helio Castroneves Meyer Shank Racing |
06 | 02:02:20.8154 | 75 | 0 | Running | 16 |
15 | Tatiana Calderon A.J. Foyt Enterprises |
11 | 02:02:28.2532 | 75 | 1 | Running | 16 |
16 | Graham Rahal Rahal Letterman Lanigan Racing |
15 | 02:02:38.1310 | 75 | 0 | Running | 14 |
17 | Romain Grosjean Andretti Autosport |
28 | 02:01:56.9724 | 74 | 0 | Running | 13 |
18 | Alex Palou Chip Ganassi Racing |
10 | 02:02:22.1547 | 74 | 0 | Running | 12 |
19 | Pato O'Ward Arrow McLaren SP |
5 | 02:02:42.2858 | 74 | 5 | Running | 12 |
20 | Scott McLaughlin Team Penske |
3 | 02:02:49.5255 | 74 | 5 | Running | 11 |
21 | Devlin Defrancesco Andretti Steinbrenner Autosport |
29 | 02:02:25.1763 | 73 | 0 | Running | 9 |
22 | Jimmie Johnson Chip Ganassi Racing |
48 | 02:02:32.4559 | 73 | 0 | Running | 8 |
23 | Rinus VeeKay Ed Carpenter Racing |
21 | 02:02:42.4476 | 73 | 0 | Running | 7 |
24 | Juan Pablo Montoya Arrow McLarren SP |
6 | 01:56:52.1351 | 72 | 0 | Contact | 6 |
25 | Josef Newgarden Team Penske |
2 | 02:02:40.7574 | 60 | 0 | Running | 5 |
26 | Kyle Kirkwood A.J. Foyt Enterprises |
14 | 01:23:41.3240 | 53 | 0 | Contact | 5 |
27 | Dalton Kellett A.J. Foyt Enterprises |
4 | 00:50:45.1492 | 34 | 0 | Contact | 5 |
佐藤琢磨、インディGPを今季ベストの7位フィニッシュで終え
2022-05-15
2022年5月14日、インディアナ州インディアナポリス発。
本日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行なわれたインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリの決勝において、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのNo.51 Nurtec ODT ホンダを駆る佐藤琢磨は7位完走を果たしました。
ウェット・コンディションのなか始まったレースに13番グリッドから挑んだ琢磨は、2周目にドライのアルタナティブ・タイヤへと交換。これにより、琢磨は全ドライバーのなかで、もっとも早いタイミングでタイヤを交換したドライバーのひとりとなりました。
他のドライバーがタイヤ交換を始めると、琢磨は7番手まで浮上。さらに21周目にリスタートが行われるときまでには4番手となっていました。
琢磨は4番手を守ったまま、32周目に行った2回目のピットストップまで走行。ここで新品のアルタナティブ・タイヤに履き替えます。ところが7番手を走行中だった42周目のリスタートでは、スピンしたマシンを避けるためにコースオフ。このため23番手まで後退しましたが、そこから次第に挽回。この間、一時的に降った雨のため、レインからドライ、さらにレインへとタイヤを履き替えました。こうしたコンディションの変化にも助けられるいっぽう、コース上でも果敢にバトルを繰り返した琢磨は、7位でチェッカードフラッグを受けました。
琢磨がインディGPでトップ10フィニッシュを果たしたのは、これが6回目で、7位完走は今季ベストの成績となりました。
佐藤琢磨のコメント
「ワイルドなレースでしたが、とても楽しかったです。僕たちは順位を上げたり下げたりしながら、一時は4番手まで挽回しましたが、このポジションを僕たちは正当に戦って手に入れました。僕とコルトン・ハータ、そして2台のマクラーレンは、後方のグループを次第に引き離していったと思います。これはとてもクールな状況でしたが、リスタート後に1台のマシンがスピン。これを避けるため、僕はドライ・タイヤを履いたままグリーン上を走ることになり、最終的には僕自身もスピンしてしまいます。このときはメカニックたちに本当に申し訳なく思いましたが、基本的に僕はこれで最後尾を走行することとなりました。その後、降り出した雨に、僕は結果的に助けられることになります。僕たちは周回遅れから抜け出すと、慎重に仕事に取り組み、7位でフィニッシュしたのです。本当にドラマティックなレースでした。No.51 Nurtec ODT ホンダのクルーは素晴らしい仕事をして、僕の追い上げをサポートしてくれました。おかげで、僕はトップグループのドライバーを相手にサイド・バイ・サイドの激しいバトルを繰り広げることができました。そのなかには素晴らしいオーバーテクもありました。僕たちに勢いがあったことを考えれば少し残念な結果ですが、インディ500に向けて素晴らしい流れを作り出すことができました」
(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのプレスリリースより)
POS. | DRIVER/TEAM | No | Total Time | Avg Speed |
1 | Will Power Team Penske |
12 | 01:09.7664 | 125.854 |
2 | Alex Palou Chip Ganassi Racing |
10 | 01:09.8090 | 125.777 |
3 | Josef Newgarden Team Penske |
2 | 01:09.8343 | 125.732 |
4 | Conor Daly Ed Carpenter Racing |
20 | 01:09.9063 | 125.602 |
5 | Pato O'Ward Arrow McLaren SP |
5 | 01:10.0546 | 125.337 |
6 | Felix Rosenqvist Arrow McLarren SP |
7 | 01:10.0605 | 125.326 |
6 | Dalton Kellett A.J. Foyt Enterprises |
4 | 01:10.7187 | 124.160 |
7 | Callum Ilott Juncos Hollinger Racing |
77 | 01:09.6530 | 126.059 |
8 | Christian Lundgaard Rahal Letterman Lanigan Racing |
30 | 01:09.6594 | 126.048 |
9 | Jack Harvey Rahal Letterman Lanigan Racing |
45 | 01:09.6899 | 125.992 |
10 | Romain Grosjean Andretti Autosport |
28 | 01:09.7100 | 125.956 |
11 | Scott McLaughlin Team Penske |
3 | 01:09.7847 | 125.821 |
12 | Graham Rahal Rahal Letterman Lanigan Racing |
15 | 01:10.2950 | 124.908 |
13 | Takuma Sato Dale Coyne Racing with RWR |
51 | 01:09.8239 | 125.751 |
14 | Colton Herta Andretti Autosport W/Curb-Agajanian |
26 | 01:09.8527 | 125.699 |
15 | Rinus VeeKay Ed Carpenter Racing |
21 | 01:09.9550 | 125.515 |
16 | Alexander Rossi Andretti Autosport |
27 | 01:09.9178 | 125.582 |
17 | Devlin Defrancesco Andretti Steinbrenner Autosport |
29 | 01:10.1306 | 125.201 |
18 | Marcus Ericsson Chip Ganassi Racing |
8 | 01:09.9294 | 125.561 |
19 | Helio Castroneves Meyer Shank Racing |
06 | 01:10.1417 | 125.181 |
20 | Simon Pagenaud Meyer Shank Racing |
60 | 01:09.9717 | 125.485 |
21 | Scott Dixon Chip Ganassi Racing |
9 | 01:10.1694 | 125.131 |
22 | Kyle Kirkwood A.J. Foyt Enterprises |
14 | 01:10.1954 | 125.085 |
23 | Juan Pablo Montoya Arrow McLarren SP |
6 | 01:10.7610 | 124.085 |
24 | David Malukas Dale Coyne Racing with HMD Motorsports |
18 | 01:10.4755 | 124.588 |
25 | Tatiana Calderon A.J. Foyt Enterprises |
11 | 01:11.0020 | 123.664 |
26 | Dalton Kellett A.J. Foyt Enterprises |
4 | 01:10.7187 | 124.160 |
27 | Jimmie Johnson Chip Ganassi Racing |
48 | 01:11.4599 | 122.872 |
佐藤琢磨、ロードコースの予選としては今季ベストの結果を残す
2022-05-14
2022年5月13日、インディアナ州インディアナポリス発。
本日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行なわれたインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリの予選において、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのNo.51 Nurtec ODT ホンダを駆る佐藤琢磨はグループ1で7番手のタイムをマークし、13番グリッドを獲得しました。
プラクティス1を22番手、プラクティス2を14番手で終えた琢磨は、予選のセグメント1で1分9秒8239をマーク。これはセグメント2進出にわずか1000分の1秒及ばないもので、この結果、琢磨は明日の決勝レースに13番グリッドから挑むことが決まりました。これは、今季の琢磨がロードコースで獲得した最高のスターティンググリッドに相当します。
明日は現地時間の午前中にウォームアップを行なった後、午後3時20分に決勝レースのスタートが切られる予定です。
佐藤琢磨のコメント
「インディアナポリス・モーター・スピードウェイに戻ってこられてワクワクする気持ちを抑えきれずにいます。僕たちは高い期待を抱いて予選に挑みました。結果としてロードコースの予選としては今季最高の成績を収めることができましたが、わずか1000分の1秒差でセグメント2に進出できなかったので、悔しく思っています。この成績は、僕たちが順調に進化していることを示すものです。明日のウォームアップではスピードにさらに磨きをかけるとともに、レースを力強く戦いたいと期待しています。ただし、正直にいえば今日の気持ちは少し複雑ですね」
(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのプレスリリースより)
POS. | DRIVER/TEAM | No | Time | Speed |
1 | Pato O'Ward Arrow McLaren SP |
5 | 01:09.7839 | 125.823 |
2 | Alex Palou Chip Ganassi Racing |
10 | 01:09.8137 | 125.769 |
3 | Colton Herta Andretti Autosport W/Curb-Agajanian |
26 | 01:09.8423 | 125.718 |
4 | Rinus VeeKay Ed Carpenter Racing |
21 | 01:09.9265 | 125.566 |
5 | Christian Lundgaard Rahal Letterman Lanigan Racing |
30 | 01:10.0002 | 125.434 |
6 | Romain Grosjean Andretti Autosport |
28 | 01:10.0161 | 125.405 |
7 | Conor Daly Ed Carpenter Racing |
20 | 01:10.0395 | 125.364 |
8 | Felix Rosenqvist Arrow McLarren SP |
7 | 01:10.0161 | 125.405 |
9 | Simon Pagenaud Meyer Shank Racing |
60 | 01:10.0562 | 125.334 |
10 | Will Power Team Penske |
12 | 01:10.0632 | 125.321 |
11 | Scott McLaughlin Team Penske |
3 | 01:10.0794 | 125.292 |
12 | Jack Harvey Rahal Letterman Lanigan Racing |
45 | 01:10.0971 | 125.261 |
13 | Marcus Ericsson Chip Ganassi Racing |
8 | 01:10.1436 | 125.177 |
14 | Takuma Sato Dale Coyne Racing with RWR |
51 | 01:10.2080 | 125.063 |
15 | Graham Rahal Rahal Letterman Lanigan Racing |
15 | 01:10.2166 | 125.047 |
16 | Josef Newgarden Team Penske |
2 | 01:10.2617 | 124.967 |
17 | Alexander Rossi Andretti Autosport |
27 | 01:10.2692 | 124.954 |
18 | Helio Castroneves Meyer Shank Racing |
06 | 01:10.2712 | 124.95 |
19 | Callum Ilott Juncos Hollinger Racing |
77 | 01:10.4747 | 124.589 |
20 | Scott Dixon Chip Ganassi Racing |
9 | 01:10.5045 | 124.537 |
21 | Kyle Kirkwood A.J. Foyt Enterprises |
14 | 01:10.5316 | 124.489 |
22 | Devlin Defrancesco Andretti Steinbrenner Autosport |
29 | 01:10.5521 | 124.453 |
23 | David Malukas Dale Coyne Racing with HMD Motorsports |
18 | 01:10.7052 | 124.183 |
24 | Juan Pablo Montoya Arrow McLarren SP |
6 | 01:11.0173 | 123.637 |
25 | Dalton Kellett A.J. Foyt Enterprises |
4 | 01:11.2065 | 123.309 |
26 | Tatiana Calderon A.J. Foyt Enterprises |
11 | 01:11.3938 | 122.985 |
27 | Jimmie Johnson Chip Ganassi Racing |
48 | 01:11.6939 | 122.471 |