2011-05-02 10:17:38
2011年5月1日、ブラジル・サンパウロ。降雨ならびにコース上にたまった水のため、イタパバ・サンパウロ・インディ300・プレゼンテッド・バイ・ネッスルの決勝は明日、現地時間の5月2日(月)に延期とされた。
決勝のタイムは公表されていないが、レースが再開するとき、No.5のKVレーシング・テクノロジー-ロータスに乗る佐藤琢磨は3番手、E.J.ヴィソは11番手、トニー・カナーンは26番手となることが決まっている。
レースが始まる前に降り始めた小雨は、急激に雨脚を強め、土砂降りとなった。その後も雨は降り続き、コース上には大きな水たまりがいくつもできたため、インディカー・シリーズのオフィシャルはウェットレースを宣言、ウェットタイアの使用が許可された。事前に注意があったにもかかわらず、最初の数ラップは何台ものマシーンがコントロールを失い、次々と脱落していく。その後、さらに雨脚は強まって視界が悪化したため、9周目が終わったところでレースは赤旗中断とされた。2時間23分の中断の後、黄旗が提示されているなか、9周目のオーダーでレースは再開された。このとき、すでにリタイアしていたカナーンを始めとするドライバーもレースへの復帰が許された。黄旗が提示された状態で数周を走ったところ、このままレースを続行するのは危険であるとオフィシャルは判断、明日まで延期されることが決まった。
琢磨とヴィソは最初の数周で起きた多重クラッシュを避け、琢磨は6、ヴィソは14も順位を上げた。マイク・コンウェイの電気系トラブルが引き金となったフルコーション後のリスタートで、ふたりはさらにひとつずつポジションを上げる。カナーンはオープニングラップで何度か接触にあい、マシーンに深刻なダメージを負うとともに左手を負傷してしまう。メカニックたちがマシーンを修復する間にカナーンは治療を受け、メディカルチームからレースへの復帰が許可される。結局、カナーンはトップから9周遅れの26番手で競技を再開した。
(KVレーシング・テクノロジー-ロータスのプレスリリースより)