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イギリスF3選手権 第4ラウンド
第2レース決勝第1レース決勝第2レース予選第1レース予選テスト
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第2レース決勝
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:34.365
2 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 25:37.766
3 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:38.108
4 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:38.771
5 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 25:39.985
6 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 25:43.415
7 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 25:44.108
8 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 25:44.405
9 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 25:46.808
10 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:47.473
11 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 25:48.254
12 10 Ryan Dalziel GBR RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 25:50.079
13 07 Alex Gurney ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 26:00.352
14 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 26:00.759
15 12 Atsushi Katsumata JPN Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 26:06.421
IMAGE今日は各レースでアクシデントが多発し、F3第2レースのスタート時刻は1時間以上も遅れてしまいました。幸いこの時季のイギリスは20時を過ぎてようやく太陽が沈もうかというほど日が延びているので、夕方5時近くになっても太陽はまだまだ高い位置にありました。天候は相変わらず素晴らしく、今日は絶好のレース日和でした。

第2レースはタイヤの組み合わせがとても気になっていたので、グリッドへ着くアウトラップとフォーメイションの2周はとにかく激しくタイヤを温め慣らして、路面とタイヤの接地面が均一になるように努めました。いつもはタイヤを傷めるのが嫌なので、それほど激しくウェービングや加減速を繰り返さないのですが、今日ばかりはどうしても4輪のグリップレベルを確実に確認しておきたかったので、狂ったようにウォームアップを繰り返しました。幸運にもタイヤのコンディションは思ったほど悪くなかったので、ひと安心でした。

クルマに乗り込む前、トップ3でゴールすることがチャンピオンシップを戦う上でとても大切だということをチームと話し合いました。僕自身もそれは良く分かっていることだったので、有無を言わず納得しましたが、僕の心の片隅にはそれだけでは絶対に満足しない自分がいることも、同時に悟っていました。

一周のフォーメイションラップを終えてグリッドに着いた時、僕の脳裏をかすめたのは、案の定「絶対に勝つ!」ということだけでした。相変わらずだと自分でも思ってしまいましたが、これが僕のレーシングスタイル。スタートシグナルに全神経を集中します。そしてグリーンライトと共に最高のスタートを決め、1コーナーまでには一気に2番手へ。スタートダッシュを決めトップに踊り出たマット・デイビスにアウトから並びかけますが、ここでは無理をしません。ひとまず引き、2番手のまま1コーナーを抜けます。出口では二人とも大きく縁石に乗り上げ、体勢を崩しますが、その隙をついてデイビスのアウト側へクルマを滑り込ませます。ここからコースは一気に下りながら右へ曲がり、すぐさま左へ大きく旋回するCascadesへと続きます。僕はこの5速全開の右コーナーでアウトから並びサイドbyサイドへと持ち込みます。デイビスは物凄い勢いでアウトへと膨らんできましたが、僕は続くCascadesの進入で今度はインサイドポジションへと持ち込みたかったので、その隙間に飛び込みました。もはやデイビスに成す術はありません。最高に気持ち良いオーバーテイクでした。

その後、アクシデントによりセーフティーカーの導入がありましたが、難なく再スタートでダッシュを決めると、あとはファステストラップを連発して一気にその差を広げ、連勝を飾ることができました。本当に嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。今回のレースでイギリスF3の序盤戦が終了しました。ここから3週間の間、久しぶりにレースがお休みとなるので、心身ともにリフッレシュして、また全力で中盤戦に挑みたいと思います。

佐藤琢磨


第1レース決勝
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 18:18.690
2 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 18:21.079
3 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 18:21.494
4 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 18:22.566
5 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 18:24.344
6 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 18:26.361
7 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 18:26.942
8 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 18:27.188
9 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 18:28.121
10 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 18:29.217
11 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 18:29.862
12 10 Ryan Dalziel GBR RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 18:30.498
13 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 18:35.180
14 07 Alex Gurney ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 18:38.123
15 20 Rob Austin GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 18:44.950
IMAGE今日は朝から雲ひとつない青空で、素晴らしい天気に恵まれました。
それにしても久しぶりのポールポジションは本当に気持ち良いものでした。スタートから何の問題もなくトップに立ち、チームメイトのアンソニーを従えてカーリンの1-2体制を築きますが、スタート後の1コーナーのアクシデントでセーフティーカーが導入されます。しかし、2周のローリング後に赤旗で一時中断となりました。

ここでアクシデントの破片を拾った為か、僕の左リアタイヤがスローパンクチャーしてしまいました。幸運にもグリッド上でタイヤ交換することが出来たのですが、1本だけ冷えたタイヤ、しかも左リアはこのコースでもっとも重要なタイヤなので、とても気になっていました。


IMAGE2回目のスタートでは、左右のタイヤ温度が違う為に多少ホイールスピンをしてしまうのですが、まずはトップで1コーナーをクリア。3周目まではタイヤプレッシャーが均等に上がらず、ナーバスなハンドリングでしたが、5周目くらいからは安定してきました。真後ろにはブルーニがいたのですが、今回は追突されるほど近づけさせなかったので大丈夫。後半はじりじりとその差を広げ、嬉しい嬉しい今季2勝目を飾ることがきました。

問題は次の第2レースです。4番手スタートである上に、右フロントには一昨日テストで使った中古タイヤを、そして右リアには今第1レースで使ったタイヤを履かねばなりません。苦しい展開になってしまうかもしれませんが、まずはスタートダッシュに集中し、トップ3でゴールすることを目指して全力で頑張ります!

佐藤琢磨


第2レース予選
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.580
2 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:29.692
3 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.736
4 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.899
5 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.925
6 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.006
7 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:30.020
8 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.075
9 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.186
10 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.253
11 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 1:30.281
12 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.359
13 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.400
14 10 Ryan Dalziel GBR RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.427
15 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.611
IMAGE万全の体制で臨んだ第2レースの予選、信じられないようなハプニングが起きてしまいました。まずは第1予選のタイヤを使用し、クルマのハンドリングチェックを兼ねて第2予選を始めました。セットアップを若干変更したので、ニュータイヤを履く前に、その方向性を確認をしておきたかったからです。この状態で、まずはトップタイム。

そしていよいよニュータイヤへ履き替え、再度コースイン。しかしすぐにタイヤの異変(振動)に気づき、無線でタイヤを換えられるかどうかを聞きますが、供給された2セット以外のタイヤは使用できないということでした。明らかに普通ではないと思った理由は、もし単純にホイールバランスだけが取れていない場合、ある速度域で振動が消えたり増えたりするのですが、今回はタイヤ一周の定周波で速度に比例して常に振動が起きているのです。

そんな状態でのタイムアタックは至難を極めました。それでも懸命にアタックを続け、何とか4番グリッドには滑り込みましたが、ポールを確実に狙える位置だっただけにとても悔しい思いをしています。

予選後、エイボンタイヤの技術者により、製造工程での欠陥がある不良タイヤだったことが確認されました。明日は別のタイヤが用意されるはずですが、不良品の1本のみを交換することになるので、タイヤ同士の走行距離が変わり、ハンドリングバランスを著しく崩してしまうことになるでしょう。

チームと共にクルマを仕上げ、最高の状態で予選へと挑むはずだったものを、すべて台無しとなってしまったことに残念な気持ちで一杯です。でも、こういう時こそ一生懸命に頑張らなければなりません。この悔しさをレース結果で跳ね返してみせます!まずは第1レースをPPから、そして第2レースは思いっきり攻め込んでポディウムフィニッシュを目指します!

佐藤琢磨


第1レース予選
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.681
2 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.697
3 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.751
4 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.085
5 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:30.108
6 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 1:30.229
7 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.236
8 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.452
9 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.477
10 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.543
11 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:30.556
12 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.568
13 10 Ryan Dalziel GBR RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.666
14 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.738
15 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.786
IMAGEやりました!ついにポールポジション獲得!本当に本当に嬉しいです!
今日は朝から素晴らしい天候に恵まれ、風向きもテストと同じ、路面コンディションはとても良かったと思います。

今回は予選中に赤旗も出ず、ピットでの1ストップを含め、自分たちのプ ログラム通りに予選を進めることができたと思います。それでも、途中で 思うようにクリアーラップが取れず、しばらくP3に留まってしまうのですが、残り3分を残して渾身のタイムアタックを執行。嬉しい嬉しいポールポジ ションとなりました。

夕方からは第2レースの予選。今のところ雨が降る気配はありませんが、この国で油断は禁物です。これからエンジニアとデータを解析してじっくりとクルマを煮詰め、次の予選に挑みたいと思います。

佐藤琢磨


テスト
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.470
2 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:29.560
3 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 1:29.939
4 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.069
5 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.099
6 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:30.154
7 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.204
8 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.334
9 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.380
10 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.392
11 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.417
12 10 Ryan Dalziel GBR RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:30.533
13 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:30.613
14 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.624
15 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:30.707
今日は久しぶりの晴天に恵まれ、気持ち良くテストを行うことができました。
午後からは少し風が出てきましたが、基本的には日差しも強く、暖かい一日となりました。

いつも通り50分のセッションが3回というスケジュールで行われ、午前中はチームメイトのアンソニーがトップタイム。そして午後は入れ替わるように僕がトップタイムを出し、最高の形でテストを終えることができました。

このコースは4箇所のハードブレーキングと、それに組み合わされるシケインの攻略がタイムアップのキーポイントになります。昨年は散々な目に合ってしまったオールトンパークですが、今年はセットアップも良い方向に仕上がっていると思うので、明日の予選も今日のイメージで精一杯頑張ってきます。

佐藤琢磨