LOGO
NAVIGATION NAVIGATION NAVIGATION NAVIGATION NAVIGATION
IMAGEプロローグ

幼年期からレーシングカートによる英才教育を受けたドライバーが多い中で、僕がモータースポーツのキャリアをスタートさせたのは19歳の時。物心つく前から乗り物には異常なほど興味を示し、幼少期からレースは大好きでしたけど、自分がモータースポーツを始める環境は整いませんでした。カートには乗れませんでしたが、キックボードや自転車など、身近なところで車輪のついていたものは、まさに「運転」感覚で毎日のように乗り回していたのです。
中学を卒業するころには本格的な自転車競技の世界を知り、サイクリストとしてのキャリアが始まりました。スタートはマウンテンバイクのホビーレースでしたが、次第にロード、トラック競技と、様々なカテゴリーに挑戦して行くようになりました。学生時代にはオリンピックやツール・ド・フランスを本気で目指していましたが、同時に「自分が求めているものは本当にこれだろうか」と悩み苛立つ時期でもありました。その答えが「F1」であることは明確でしたが、自分の力だけではどうにもならないモータースポーツの世界に、どう踏み切れば良いのかわからない状態だったのです。
転身のきっかけとなったのは、ホンダと鈴鹿サーキットが主催する「SRS-F」でした。年齢制限があるこのレーシングスクールでは、20歳を迎える自分にとってはラストチャンスであり、このスクールで得られるスカラシップ制度に僕は大変な魅力を感じていたのです。自分の夢を叶えるにはこれしかないと、一念発起してサイクリストの道を捨て、モータースポーツの世界へ身を投じました。



英国武者修業1999 Diamond Racing Team2000 Carlin Motor Sport