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2000 Carlin Motor Sport F3選手権は統一されたテクニカル・レギュレーションにより、主にイギリス、フランス、ドイツ、日本の4ヶ国で開催さいれています。各国のトップドライバーが集結し、世界選手権として行われるマールボロ・マスターズやマカオグランプリは歴史も古く、F1への登竜門として最高のカテゴリーと言えるでしょう。 僕はダイヤモンドレーシングを巣立ち、2000年からカーリン・モータースポーツへ2年間所属しました。F3チームとしては若いチームですが、代表のトレバー・カーリンは、かつてのボーマンレーシングや、ウエストサリーレーシングでチームマネージャーを勤めていた経歴があり、チーム運営に素晴らしい腕前を発揮します。エンジニアやメカニックたちにもF1を経験したハイクオリティーなスタッフたちを迎える完全なプロフェッショナル集団で、激しいシーズンを戦い抜く環境は完璧でした。 僕のエンジニアであったBoyoは最高にユニークな人。15年のF3経験を持つ彼は、非常に鋭い考察力で興味深いクルマ造りをします。いつも他人とは違うアプローチにトライするなど、新しいものや変わったものが大好きで、同じものを使うにしても必ず自分で手を加えてしまうのです。ナンバーワンメカニックを務めたのはジョンボーイ。F1でも長いキャリアを持つ彼は、その腕前も抜群。レーシングカーに掛ける情熱は半端なものではなし、とてもやさしいパーソナリティの持ち主で、いつも僕の事を気遣っていてくれました。そのジョンと最高のパートナーシップを築いていたのはDyson’s Reportでもお馴染み飯田さん。そんな素晴らしい仲間たちに恵まれ、僕は最高のF3キャリアを送ることができました。F3通算20勝はそんな彼らとの結晶だと思うし、今後も最高の仲間として付き合っていきたいと思っています。 |
プロローグ/英国武者修業/1999 Diamond Racing Team |