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イギリスF3選手権 第6ラウンド
第2レース決勝第1レース決勝第2レース予選第1レース予選テスト
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第2レース決勝
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:31.204
2 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:32.427
3 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 25:33.865
4 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 25:36.736
5 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 25:42.541
6 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:42.879
7 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 25:43.770
8 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 25:45.917
9 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 25:46.673
10 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 25:47.591
11 52 Robbie Kerr GBR Fred Goddard Racing Dallara F398 Renault Sodemo 25:56.986
12 55 Michael Keohane IRL Meritus Racing Dallara F398 Toyota 25:59.932
13 57 Adam Blair GBR Performance Racing Dallara F398 Opel Spiess 26:05.977
14 58 Matthew Gilmore GBR Performance Racing Dallara F398 Opel Spiess 26:07.953
15 62 Ernani Judice BRA Parker F3 Ltd Dallara F398 Mugen-Honda 26:08.764
Fastest Lap Takuma Sato 1:33.203
IMAGE第2レースのスタート直前、ロッキンガムの上空は急に雲行きが怪しくなってきました。そして、パラパラと軽く雨が…「またか!」と思いましたが、幸運にも今回はすぐに止み、完全なドライコンディションでスタートを切ることができました。スタートダッシュ直後の第1バンクアウト側からアンソニーを抜き去り、トップでヘアピンへと向かいます。今回はドライスタートだったので、セミウェットの第1レースと違って、全員がかなり接近していました。そしてほぼ最高速の状態に達してから、ヘアピンのアプローチへ向けて一気にフルブレーキング。スリップから抜け出したアンソニーが、僕のインへ飛び込むのがミラーに写りましたが、そのアンソニーの内側にはジャガーのロッテラーが飛び込みます。僕はギリギリまでブレーキングを遅らせて、イン側のスペースをクルマ1台分空けたまま大外を回り、トップを死守します。勝負はここで決まりました。しかし、アンソニーも執拗に食いついて離れません。

レースは後続で起きたアクシデント処理の為、3周目にセーフティーカーが導入されます。このサーキットでの再スタートは、レースリーダーにとって非常に難しいモノとなります。逆に後続にとっては最大のチャンス。最終コーナーがヘアピン状になっていれば、簡単に後続を引き離すことが出来ますが、ここはピットレーンが最終バンクから始まるので、そこまではペースカーを抜くことができません。つまり、全員が完全なストレートからのスタートとなるのです。しかも、ここからはロングストレートが続くので、スリップに入られたら、確実に抜かれてしまうでしょう。

でも、僕はちょっとしたトリックを使って、完璧に再スタートを切ることができました。しかし、レースが再開してからは、アンソニーも全く食い下がらなかったので、僕も全力でプッシュし続けました。そして、毎周のようにコースレコードを更新しながら、猛烈なペースでレースは進行して行きます。レース終盤はポツリポツリと雨が降りだし、2位とのギャップが少し広がったのですが、とにかく今回はハードに攻め抜きました。そして、ついにカーリンチーム初の1-2フィニッシュを成し遂げたのです!本当に本当に嬉しいです!今日は僕にとってもチームにとっても最高の一日になりました。

佐藤琢磨


第1レース決勝
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 20:55.935
2 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 20:58.926
3 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 20:59.891
4 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 21:00.577
5 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 21:01.442
6 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 21:07.850
7 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 21:20.893
8 19 Ben Collins GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 21:22.329
9 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 21:30.398
10 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 21:31.117
11 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 21:31.430
12 20 Rob Austin GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 21:32.704
13 52 Robbie Kerr GBR Fred Goddard Racing Dallara F398 Renault Sodemo 21:33.576
14 57 Adam Blair GBR Performance Racing Dallara F398 Opel Spiess 21:34.538
15 55 Michael Keohane IRL Meritus Racing Dallara F398 Toyota 21:36.253
Fastest Lap Takuma Sato 1:34.147
IMAGEやりました!本当に嬉しいです!今日は朝から小雨が降っていて、寒くて嫌な天気だったのですが、本降りにはならず、レースはセミウェットコンディションでスタートしました。僕らの前に2レースほど行われていたので、インフィールドはレーシングラインが見えていたのですが、バンク部分やストレートは乾いているところがほとんど無く、スリックタイヤでの走行はかなり気を使いました。スタートは完璧に決まり、一気に後続を引き離します。

このサーキットは変則的なコースレイアウトを使います。スタートした周だけ最初のシケインを使わず、第1バンクを使うのですが、ここがまだ濡れていて、凄いオーバーステアだったのですが、カウンターを当てながら全開で通過。1周目に約1秒のマージンを築き、その後も順調に周回を重ねます。一度だけ第1シケインの縁石に乗りすぎて飛んでしまい、ダートを走行してしまったのですが、1位のままコースへ復帰。その後もプッシュし続け、最終ラップにファステストを記録しました。

今日も天候が読めないので、第2レースは雨になるか晴れになるかまだ分かりませんが、次も優勝を目指して全力で頑張ってきます。

佐藤琢磨


第2レース予選
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.524
2 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.835
3 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.997
4 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:34.375
5 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.378
6 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:34.475
7 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.502
8 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.504
9 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:34.520
10 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 1:34.577
11 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.682
12 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.693
13 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.784
14 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.856
15 12 Atsushi Katsumata JPN Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.019
IMAGE今年のイギリスF3は、まるで天候に呪われているようです。またしても第2予選が始まる直前に霧雨が落ちてきて、コースはあっという間に濡れてしまいました。セッションがスタートする直前まで降ったり止んだりが続いて、全チームが大慌てとなりました。それでも今回はスリックタイヤでスタート。徐々にコースコンディションは回復して行き、予選時間も半分を残すところで、ニュータイヤに履き換えます。この時点でトップタイムを叩き出したのはアンソニー。彼は始めからニュータイヤで予選に挑んでいました。

普段であれば戦略的に僕らの方が有利なのですが、今回ばかりはアンソニーがタイムアタックしている時に雨は止み、完璧なコンディションでした。その時、僕はちょうどピットアウトして行くところだったのですが、運悪くその後は黄旗の連発となり、まるでタイムアタックできません。そして空からはまたもやポツリポツリと雨が落ちてきてしまいました。結局タイムアップできずにセッションは赤旗中断、最後は6分間のスプリント予選となりましたが、霧雨は止まず、コースは砂埃が舞ってひどい状態でした。

そんな中、なんとかファイナルラップにタイムアップして2番手グリッドを得ましたが、コンディションは最悪で、PPのタイムまでは届きませんでした。
PPを獲れなかったのは非常に悔しいですが、明日のレースは頑張ります!

佐藤琢磨


第1レース予選
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.896
2 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.110
3 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.242
4 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.532
5 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:34.671
6 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.766
6 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.766
8 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.808
9 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.909
10 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.919
11 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:35.004
12 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.438
13 19 Ben Collins GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 1:35.513
14 20 Rob Austin GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 1:35.515
15 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.540
IMAGE予選開始1時間前から小雨が降り出し、予選はレインコンディションで始まりました。
まずはウェットタイヤでコースインして行ったのですが、トー調整が狂っていたせいか、クルマが真っ直ぐ走りません。至急ピットインして再調整しますが、その間にサーキットは物凄い勢いで乾き出して行きました。再度コースインした時には、レーシングラインがくっきりと見え始めていた為、ピットへとんぼ返り。今度はスリックタイヤに換えると同時にクルマのセットアップをドライへと戻します。しかし、フルウェットに近い状態で予選を始めた為、セッティング変更にかなり時間がかかり、その間に予選は残り10分を切ってしまいます。

ようやくすべてが整い、タイムアタックを始めたのですが、出遅れた分アタック回数が減ってしまいました。3回目のフライングラップで2番手に踊り出ますが、その次の周には遅いクルマに引っ掛かり、再度アタックした時には黄旗から赤旗中断になってしまい、残念ながらPPを獲ることは出来ませんでした。ここまで順調に来たのに、天候の影響もあり、予選は大混乱となってしまいました。今は晴れ渡っていますが、今日は一日不安定な天気が続くかもしれません。午後の予選は2時10分からですが、今度こそPPを獲ってきます。

佐藤琢磨


テスト
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.773
2 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.783
3 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:33.906
4 15 Milos Pavlovic YUG Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:34.046
5 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.449
6 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 1:34.558
7 09 Nicolas Kiesa DEN RC Motorsport Dallara F301 Opel Spiess 1:34.606
8 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.687
9 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.709
10 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 1:34.817
11 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 1:34.893
12 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.119
13 12 Atsushi Katsumata JPN Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.136
14 17 Paul Edwards USA Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 1:35.177
15 19 Ben Collins GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 1:35.425
ロッキンガムは予想していたよりも中低速なテクニカルなサーキットでした。
ほとんどのコーナーが2速や3速で、あまり高速コーナーはありません。ただし、第1コーナーは信じられないほどハイスピードで通過する、超高速シケインです。5速ホールドのまま、軽くブレーキを踏む程度なのですが、通過スピードは最低速度でも190km/hを超えます。一応、仮設の縁石が付けられたのですが、うまくアプローチしないと空を飛んでしまい、非常に危険です。でも、決まると最高に気持ち良いコーナーです。

今日は45分のセッションが3回設けられましたが、1回目にいきなりトラブルが出て、ほとんど周回を重ねることができませんでした。ニューサーキットで出遅れるのは痛かったのですが、幸いにも天候は持ちこたえた為、その後は順調にタイムアップし、クルマのセットアップもいろいろと試すことができました。今回はチームにとっても初めてのサーキットなので、ギアレシオさえもベストなものを探し出さねばなりません。このコースに合ったハンドリングを見つけ出す為、今日は大胆にセッティングを変更して方向性を探りました。
最後のセッションではクルマもかなり煮詰まったと思うので、風向きなどが極端に変わらない限り、予選はいい感じで走れそうです。明日は必ずポールポジションを獲ってきます!

佐藤琢磨