スーパーアグリF1チームのドライバーである佐藤琢磨とアンソニー・デイヴィドソンが2台揃って完走した本日のレースは、チームの今シーズンの縮図だったといえる。タフでエキサイティングな2007年ブラジルGPにおいて、ふたりは12位と14位でチェッカードフラッグを受けた。我々は今年設定した目標を上回る成果を挙げており、今晩は自分たちの“勝利”を祝う晩となるだろう。チームは2007年シーズンをコンストラクターズ・チャンピオンシップ9位で終え、4ポイントを獲得した佐藤琢磨はドライバーズ・チャンピオンシップの17位につけた。スーパーアグリF1チームは設立2年目にして、従来を上回る印象的なマイルストーンをその歴史に刻み込んだのである。

佐藤琢磨のコメント
「タフですがエキサイティングなレースでした。スタートでの動き出しはあまりよくありませんでしたが、ターン1から2、そして3まで、僕はサイド・バイ・サイドになって多くのドライバーをオーバーテイクし、そのままエキサイティングなシーンがまるまる1周の間続いたラップを大いに楽しみました。そこからはマシーンのバランスとペースに苦しみましたが、僕たちはできることをすべて行ない、チームはタフなレースを経験しました。今年は素晴らしいシーズンで、チームは数多くのことを成し遂げました。僕たちの成績は立派なものだと思います。ここでチームの全スタッフ、リフィールドのファクトリーに勤務しているスタッフ、ホンダの皆さん、そしてスポンサーやファンの皆さんに、今年のハードワークとサポートについて改めてお礼を申し上げたいと思います」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）

　 本日の午後行なわれたQ1は、佐藤琢磨がわずか0.04秒差でQ2進出を逃すという異例の接戦となったが、この予選を終えたところで、スーパーアグリF1チームの琢磨は18番グリッド、アンソニー・デイヴィドソンは20番グリッドから明日のシーズン最終戦である2007年ブラジルGPに臨むことが決まった。

佐藤琢磨のコメント
「タフな予選でした。最初のプラクティスセッションから路面コンディションは大きく変化し、とてもスリッパリーになりました。マシーンはひどくスライドしましたが、このコンディションでは誰もが同じ問題に手を焼いていたようです。最初のアタックはまずまずうまくいったので、2回目のアタックではさらにタイムを更新するつもりでしたが、残念なことにアウトラップでトラフィックに引っかかってしまい、計測ラップに向けて充分な準備を整えることはできませんでした。この結果、タイムを縮めることができず、100分の数秒差でQ2進出を逃したのはとても残念でした。チームのスタッフ全員には、よく頑張ったと声を掛けたいですね。本当にタフなシーズンだったので、今日はQ2に進出したいと願っていましたが、それでも僕たちにとっては素晴らしい結果だったと思います」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）

　 寒く、ところどころ湿ったインテルラゴス・サーキットにおいて、スーパーアグリF1チームは2007年F1シーズン最後のグランプリ・ウィークエンドを迎えた。それはチームが期待していたような幕開けではなかったが、明日の予選までには数多くの作業がなされるだろう。

佐藤琢磨のコメント
「忙しく、簡単な一日ではありませんでした、新しいウィングを用いていくつかのダウンフォースレベルを評価するとともに、タイアテストに取り組みましたが、コンディションの変化が激しく、タイアの評価を完了させるまでには至りませんでした。パフォーマンスを改善させるためには今晩データを解析する必要がありますが、それとともに、明日はコンディションが安定することが期待されます」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）