8位までポイントがつくようになって忘れている人も増えているかも知れないけれど、選手権のルール上はともかく、レースの本質は There's no point for second best. 一番以外は意味なし、なんです。
可能性がある限りは、優勝を狙うのでなければレーサーではありません。そしてその可能性は大いにありました。M・シューマッハが周回遅れに対してさんざん強引に抜き去っていったのは、琢磨選手が本気で追いかけてきていることを知っていたからだと思います。すでに琢磨選手は皇帝とバトルをしていたのです。バリチェロとの接触もそのバトルの中での出来事として見れば、あれが見送るべきチャンスだったかどうかは明白です。
琢磨選手はきっと今年中にポール・ツゥ・ウィン、いやファステストラップも取ってハットトリックを決めてくれると思います。もう私は琢磨選手がたとえ2位になってもおめでとうとは言いません。残念でしたねと言いたいと思います。