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第47回マカオグランプリイギリスF3 最終戦 シルバーストンGPコース
イギリスF3 第13戦 スパ・フランコルシャンイギリスF3 第12戦 スネッタートン
イギリスF3 第11戦 シルバーストーンマルボロマスターズ オランダ ザンドボード
イギリスF3 第10戦 クロフトフランスF3 第8戦,9戦 スパ・フランコルシャン
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イギリスF3 第8戦、9戦 ドニントンパークGPコース

 2000年シーズンも7戦を消化して折り返し、後半戦に入る。ここまでは度重なる不運やハプニングのせいで、表彰台かリタイアかといった極端なレースばかりだった。速さをアピールする事はできたが、結果が残らなかった。琢磨もチームも、ここからは速さと安定感を両立させてリザルトに反映させていこうと誓って、ドニントンへ向かった。


■6月29日 フリー走行
 今回はオールトンパークで使用した試作品ダンパーの進化型が登場、但し実走テストは済ませておらず、ぶっつけ本番である。しかしこれがまたしても不発でタイムは9番手、しかも走行後のチェックでエンジンの燃調も狂っていた事が判明。1セッションを無駄にしてしまった。2回目の走行では従来のダンパーに戻して出走、タイムも4番手、タイム差も0.239秒と僅かだった。琢磨も予選への手応えをつかんだ様子で表情も明るかった。トップはA・コーコルディ、オペルユーザーの好調さが目立った。


■7月1日 第8戦 予選
 この日はハードスケジュールで、午前中に第8戦の予選、午後に第9戦の予選、夕方6時から第8戦の決勝を行う。
 今回の予選は0.581秒の中に13人がひしめく大接戦。琢磨はトップから0.301秒差ながらも7番手。微妙なセッティングの差が明暗を分けた。トップはピッツォニア。琢磨は第9戦の予選に向けBoyoと話し合いセッティングを詰める。今回はタイムを狙うよりも安定したラップを重ねるのに適したセッティングになってしまったらしく、次はドライバビリティを削ってタイムアップに重点を置くとの事だった。



■第9戦 予選
 セッティングも良い方向に決まったらしく、トップタイム争いに加わる。しかし残り時間も少なくなった頃、オコネルに引っ掛かり貴重な時間をロス、残り3分で燃料も尽きて残念ながら5番手。今回も接戦で0.26秒差に泣いた。トップはN・キエーサだ。


■第8戦 決勝
 予選の後の雨によって微妙なコンディションが続いたが、最終的にはハーフウェットになり、全車スリックでのレースになった。フォーメイションラップ、なぜかシェクターが琢磨に急接近、そのまま接触、幸い琢磨のダメージは軽かったものの、シェクターはFウィングを壊してピットイン。全く理解不能な行動だった。
 スタートは琢磨お得意の超ロケットスタート。レーシングカート時代からそうだったが、観ているこっちは冷や汗&鳥肌ものだ。(おそらくBARのジャックの関係者も同じ心境だと思う。)結果5番手をゲットする。
 レースはペースの上がらないカーティケヤン以下2位グループとピッツォニア独走の様相となった。2位グループはカーティケヤン、コーコルディ、ブルーニ、琢磨のオーダーで接近戦を繰り広げた。まず6周目の1コーナーで、ブルーニがコーコルディに強引なアタック、案の定ヒットしてコーコルディはスピン。ブルーニは飛び上がったものの、そのまま復帰。琢磨は意外?にも冷静にクリア。これで4番手だ。次のドラマは11周目の第1ヘアピンでまたまたブルーニがカーティケヤンに強引なアタック、カーティケヤンは接触は避けたものの、立ち上がりが苦しい、その隙をついて琢磨が最終コーナーで、なんとアウトからオーバーテイク!(これも昔からだけどやっぱり冷や汗モノだ。)3番手にポジションアップ、しかしここからはシェクター君のせいでタイヤにダメージを負ったせいもあってか、追撃できずそのままの順位でチェッカーフラッグを受けた。



■第9戦 決勝
  今日は久しぶりに晴天。完全なドライである。私と琢磨の打ち合わせ?では今日はスタートで3台抜いて、最終的には優勝する予定だった。で、スタートは予定通り2位まで上がった。(かなり冷や汗かきましたが…)しかもありがたい事にピッツォニアは5番手に沈んでいる。トップはコーコルディでコイツには勝てるだろうと期待していたのだが、なんとフライングスタートのペナルティを受ける事になってしまう。琢磨は無視しようとも思ったらしいのだが、失格にされてしまってはマズイので、これに従う事になったが、復帰した時には12番手。デービスのコースアウト、チームメイトのベン・コリンズのマシントラブルもあり、10番手へ、ファイナルラップの最終コーナーでカーティケヤンとのバトルを制してなんとか9位までは挽回したものの、琢磨はジャッジに対して憤慨していた。オフィシャルに対して納得のいく説明を求めたのだが、スタートのVTRにはシグナルが映っておらず、ますます不満が募る回答しかえられなかったらしい。確かに驚異的なスタートダッシュではあったが、前方のマシン(特にキエーサとピッツォニア)が今1歩のスタートだった事もあり際立って良く見えたのが不運というか、まずかったようだ。しかし裁定は覆る事はなく、我々は悔しさを抑えるしかなかった。琢磨だけは、勝てる可能性もあっただけに感情を抑えきれない様子だったが…


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