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イギリスF3 最終戦 シルバーストーンイギリスF3 第13戦 スパ・フランコルシャン
イギリスF3 第12戦 スネッタートンイギリスF3 第11戦 シルバーストーン
マルボロマスターズ オランダ ザンドボードイギリスF3 第10戦 クロフト
フランスF3 第8,9戦 スパ・フランコルシャンイギリスF3 第8,9戦 ドニントンパークGPコース
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第47回マカオグランプリ

■11月16日 フリー走行1回目、予選1回目
 ついにやってきたマカオGP。僕等がレースを始めた頃からの夢の舞台の開幕である。
かつてレーシングカートで毎週のようにレースに明け暮れていた頃を想うとなかなか感慨深いものがあります。
そして始まった1回目のフリー走行は、なんと雨。只でさえ難しいこのコースに雨が降ったら、どうなるか? 答えは「速い奴がぶっちぎる」ということで、琢磨は2位に約2秒差をつけてトップタイムをマーク。琢磨は「雨のギアサーキットは最高にシビれる!」と上機嫌。
 その後雨は上がり、ほぼドライコンディションで行われた1回目の予選では、途中でエンジントラブルに見舞われたこともあり、4番手に後退してしまう。もっとも手応えは良い様子で、明日の2回目の予選に向けて自信を深めている様子だった。



■11月17日 フリー走行2回目、予選2回目
 今日は完全なドライコンディションでの走行となり、午前のフリー走行で早くも2分14秒台前半のタイムをマークするドライバーが続出。最終的には申し合わせたかのように琢磨とナレインが1位、2位を得る。しかし午後の予選では路面状態が更に良くなるであろうことが予想されるので、油断はできない。琢磨もレポートで述べているが、ポーの予選の時は最後の最後で経験の豊富な地元フランス勢に出し抜かれた。常に言える事ではあるけれど、刻一刻と変化するコンディションに迅速に対応しなければならない。
 予選はリスボアで観ることにしたのだけれど、オーロラビジョンは何故か為替レートを映したまま。しかもマシンが走り始めると観客は総立ち。実況は中国語、ポルトガル語、英語で順番に少しずつしか伝えてくれないので、状況が掴めずもどかしい観戦となってしまった。今回はナレインが序盤から好タイムを連発。一方琢磨はイマイチ歯車が噛み合わない様子で、苦しい展開。ちょっとマズイなぁと思っていると、ナレインが12秒887というとんでもなく速いタイムをマーク。しかし琢磨の名前はなかなか上位に上がってこない。こりゃあ本当にマズイぞ思い始めた終盤、なんとか13秒146を叩き出し、2番グリッドを確保。
 当然の如く琢磨はご機嫌斜め。しかし日本のメディアは日本人過去最上位グリッドということで、「おめでとうございます!」の連発。しかし全然おめでたく思ってない琢磨は複雑な表情でインタビューに答えるのだった。今回はホテルも違うし、忙しくてあまり話はできなかったが、おそらく怒り爆発の眠れぬ夜になったんだろうなぁ。



■第1レグ
 僕は琢磨がスタートで前に出て決着がつくか、いつも後半はタイヤがもたないナレインが後半ペースダウンして決着がつくかのいずれかだろうと予想していたのだが、そのどちらでもない、とんでもない方法で琢磨は首位に立った。琢磨はいつも通りのスタートダッシュを決めるが、ナレインもスタートには定評のあるドライバー。まずは二人そろって好スタートを切り、後続をいきなりぶっちぎる。しかし、ここからが普通じゃない。スタート直後にまずは左へとカーブするのだが(普通は危険なのでここでオーバーテイクする人はいません)、琢磨はそこでいきなりアウト側からナレインに仕掛けた。そして大量の砂埃を上げながらオーバーテイク!(僕は2台とも空を飛ぶんじゃないかと思いました。やっぱりこの2人の組み合わせは危険です。スパのハッキネンよりも狂ってました。)琢磨のことだからスタートは何が何でも譲れないのかな…と思ったその瞬間、リスボアでオイルに乗って万事休す。「あー!!」とみんなで叫んでしまいました。ナレインもファステストラップを連発しながら単独でクラッシュ。個人的にはリスボアで今回のマカオは終わりました。


■第2レグ
 マカオは今回から単純に第2レグ終了時点での順位を最終結果にすることになったのでまだ救われるが、最後尾の29位からのレースになるので多くは望めない。精神的には相当参っていただろうが、第1レグから3時間、その間に気持ちを整理したのか琢磨の顔は明るかった。スタートは完璧に決まって5、6台をパス。その後は毎周のように順位を上げて行くが、ヘアピンでのアクシデントに行く手を阻まれ、ここで12秒をロス。そこからトップよりも1秒近く速いペースで猛追するも、ギャップは開きすぎてしまった。しかも14位まで挽回したところでレヒナーがフィッシャーマンズベンドでクラッシュ。セフティカーが導入され、結局そのままセフティカーに先導されながらレース終了。なんとも歯切れの悪いレースとなった。
 あまりにも残念で言葉もありませんが、琢磨は気持ちの切り替えが早いタイプなので皆救われたと思います。未だFIAカップのF3では良い結果を残せていませんが、幸いまだ韓国でのレースが残っています。今度こそはきっとやってくれるでしょう。





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