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みなさん、こんにちは! 琢磨ファンとは年に1度、TCMでお目に掛かっている大谷達也です。今年も多くの方々に参加していただき、本当にありがとうございました。え? なになに、仕事の都合で参加できなかったですって。それは残念。じゃあ、私のご案内で少しだけ当日の様子を振り返ってみることにしましょうか。
日時は12月7日、場所はここ数年お馴染みになっている代々木の山野ホールさんでした。キャスティングも不動のメンバーで、MCは川崎かおりさん、そしてトーク部分のお相手は私、オオタニが務め、握手会のときにはこれまたいつものように松本浩明カメラマンが爆笑トークを繰り広げてくれました。
冒頭、かおりさんの呼び込みで琢磨君が登場すると、最初に始まったのは昨年のTCMのエンディング。そう、ロングビーチで初優勝したときの模様をステージ上で再現したあのシーンを、会場の記録映像収録用カメラに収められていた動画で振り返ったのです。TCMが始まって10年+1年。前年度の模様をビデオで振り返ったのは、これが初めてだったんじゃないでしょうか? それくらい、あの初優勝シーンはみんなにとって思い出深いものだったんですね。で、いま改めて見ると、こちらは本物のマッチャンがステージ上に現れ、琢磨君に日の丸を渡すタイミングがロングビーチで収録されたビデオとぴったり。昨年のTCMでは、ここは半ばフラッシュアイデアをそのまま本当に演じちゃった格好だったので、リハーサルをそれほど念入りにやったわけじゃないんですが、マッチャン、さすがです。その抜群のタイミング感覚で、これからも格好いい琢磨君の写真をたくさん撮ってくださいね!
ビデオに続いて私もステージ上に呼び込んでいただき、いよいよトークが本格的に始まります。このイベント会場でなければ見られない「佐藤琢磨監修インディカー・シリーズ総集編」、今年もおよそ80分の超大作でお届けしました。しかも、あくまでも“佐藤琢磨監修”というところがミソで、琢磨君があんまり活躍していないレースは大胆にカット! そのかわり琢磨君がオーバーテイクしているシーンはふんだんに盛り込まれていてファン必見の作品に仕上がっていました。
それにしても、琢磨君は確実に腕を上げていますね。会場でも申し上げましたが、オーバーテイクのタイミングが絶妙で、追い抜く相手が最大減速Gに達したところを狙ってすっと横をすり抜けていくので、抜かれるほうはまったく手出しができない。去年は、抜こうとするドライバーとの間隔をコーナーでは大きくとって、不意に絡まれないように注意深くオーバーテイクしているところを絶賛させていただきましたが、今年はこれより一歩も二歩も前進していたんですねえ。
いやいや、そんなのは私が気づいていなかっただけで、琢磨君自身は以前からやっていたのかもしれないけれど、相手が最大減速Gに達している横をすり抜けるということは、琢磨君にはライバル以上の短距離で減速を終えるブレーキング能力があるか、ライバルより高いスピードでコーナーをクリアできるかのどちらか。つまり、単純にオーバーテイク・マヌーバーがうまいというだけじゃなくて、マシーンの総合的なコントロール能力でもライバルたちを上回っているということなんですね。うん、やっぱり琢磨君はすごい!
それにしても今シーズンもアンラッキー満載のビデオでした(涙)。特にひどかったのは周回遅れの○コ・○ンドレッ○ィが延々と琢磨君の行く手を阻んだ一件。特に、次のレースで琢磨君が○コの意見を聞きにいったとき、「いや、オレは十分に速かったんだから」と言い張ってしまうあたり、3代目ドライバーの図太さはさすがというほかありません。でも、琢磨君も負けないで頑張ってね。
続いてはフォーミュラE参戦に関するコーナー。あれほど出場しないって言っていたのに、急遽出場することになったフォーミュラE開幕戦。で、その裏側にどんな事情があったかというと、昔馴染みのナニナニナニ、で、好成績を挙げられなかった理由はフムフムフム、そういうことだったのかと、裏話の連続ワザ。ただし、琢磨君は「いまは大変だけど、将来はとっても楽しみなレース」と締め括ってくれました。今後のAmlin Aguriチームの活躍に期待したいですね!!
そしてそして、これまたTCM史上初といっても過言ではない来シーズン参戦体制確定のお話。皆さんもご存じのとおり、琢磨君は2015年シーズンもAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦するわけですが、年末に行なわれるTCMの段階で来シーズンの体制が発表できるくらいまで固まっているというのは、これまでちょっと記憶にありません。あれ、2003年のときがそうだった? ともあれ、こんなに早いタイミングで体制が決まったのは、それだけAJフォイト御大の琢磨君に対する期待の大きさを示すもの。しかも2015年シーズンは待望の2カー体制になるので、これまでより格段に好成績が期待できるようになるはず! 琢磨君の力強い言葉を聞いて、僕たちもとにかく勇気づけられたのでした。
「じゃあ、来年、琢磨君はどんな活躍をしてくれるの?」という予想を過去のデータを分析しながら考えてみましょうというのが、新コーナーの「朝まで生タクマ!」。インディカーを戦ったこれまでの5シーズンをスタッフが徹底的に分析し、それぞれに関する意見を琢磨君に語ってもらうというこの企画、なかなか面白かったですよね。とりわけ、市街地コースはいいのにロードコースはイマイチで、でもオーバルコースでは市街地コース並みににいい成績を残しているなど、これまで私たちが「なんとなく、こうかな?」と思っていたことが数字ではっきりと裏打ちされたのは面白かったですよね。ちなみに、「2015年で特に勝ちたいレースは?」の質問に、琢磨君は「そりゃあ、インディ500でしょ!」と強気に回答。たしかに2012年はあとほんのわずかなところで勝っていたんだから、琢磨君がそう答えるのも無理はありません。2015年こそ、「日本人ドライバーがインディ500で初優勝!」の報せを待つことにしましょう。
次はお待ちかねの質問コーナー。今回も「レース以外で一般公道を走るとき、どんなことに気をつけていますか?」とか「12月に岡山国際サーキットで行なわれるスーパーフォーミュラのテストに参加するのはなぜですか?」とか「学生フォーミュラをやっている者ですが、琢磨さんはどうやってセッティングをしていますか?」など、ほかでは聞けない質問が目白押し。そのひとつひとつに琢磨君は本当にていねいに答えてくれたんですが、なかでも素晴らしかったのは学生フォーミュラに関する回答。レーシングカーのセッティングに対する考え方を、あれほど短時間で的確に答えられるレーシングドライバーは滅多にいませんね。途中、難しい言葉がいくつも出てきましたが、全体的な流れはクルマの技術に詳しくない人にも理解していただけたようなので、本当にビックリでした。
私の出番はここまで。「来季に向けて琢磨君のモチベーションは一層高まっているので、私たちも気合いを入れて応援しましょう!」みたいなことを申し上げてステージを後にしました。
その後はこちらも恒例の抽選コーナー。今年もチームウェアやキャップ、それにレーシングシューズなんかが気前よくプレゼントされましたが、実は事前の打ち合わせで「そんなにプレゼントしちゃって大丈夫?」なんて質問がスタッフから出てくるくらい、豪華な賞品が多数用意されました。なかには、長年TCMに参加していて初めて当選した方がいらっしゃって、その方が自分の番号を発表されたときにあげた「キャー!」とも「ヒャー!」ともつかない歓声がなんとも印象的でした。
そしてもちろん抽選だけでは終わりません。参加者の皆さんが実力で賞品を勝ち取るジャンケン・コーナーも賑々しく行なわれました。賞品は、抽選コーナーと同じチームウェアなど豪華なものでしたが、琢磨君、意外とジャンケンが強いんだな。でもね、ちゃんと統計をとると、何を出すかの傾向がかなりはっきりと現れて面白かったですよ。
ちなみに、3回行なわれたジャンケンで琢磨君が何を出したかを列記すると、1回目が「チョキ、パー、パー、チョキ」、2回目は「グー、チョキ、チョキ、パー、チョキ、パー」、3回目は「パー、チョキ、パー、パー」というもの。つまり、14回やって、琢磨君がグーを出したのは1回だけ。あとはチョキが6回、パーが7回だから、こちらはほぼ互角ですね。この辺の傾向をさらに深く解析していくと、来年はきっとアナタが賞品をゲットできるはずですよ!
さて、イベントは一旦ここで終了。しばらく準備を行なった後に、こちらも好例の握手会が開かれました。琢磨君と直接ふれあえる年に1度のチャンスとあって、みなさん、とっても楽しそうな笑顔を浮かべていましたね。用意していたひとこと、ちゃんといえましたか?
プレゼントも渡せましたか?
それはそれは、よかったですね!
さて、握手会が行われるいっぽうで、ステージ上では松本カメラマンが主役となるマッチャンコーナーが始まりました。事前に客席に配られていた質問に、マッチャンみずからが答えるんですね。それにしても、今回は「松本さんは琢磨さんを愛していますか?」とか「松本さんは独身ですか?
結婚するとしたら、何歳くらいの人がご希望ですか?」みたいに、マッチャンの恋愛感情に関する質問が多かったなあ。え? 琢磨君とマッチャンは恋愛関係じゃないって?
これまた失礼しました。ちなみに、年齢層に関する質問にマッチャンは「原宿から鶯谷まで」、つまり女子高生からオバアチャンまでOKと答えたわけですが、本当にマッチャン、うまいこというよなあ。それより、来年のTCMでは真剣にマッチャンのお嫁さん探しをやりませんか?
と、楽しい時間はあっという間に終わってしまいました。でも、TCM後にオフ会をしたなんて人も多かったんじゃないでしょうか?
実は私も○○さんに誘われて、ちょいと一杯呑んでご機嫌になってから帰宅しました。
参加者のみなさん、本当にありがとうございました。そして参加できなかったみなさん、来年こそはどうぞご来場ください!
それではまた!!