Report
レースシーズンが終わって琢磨ファンが楽しみにすることといえば、もうこれしかありません。そう、Takuma Club Meetingです! 今年は東京公演に加えて久しぶりに関西方面にも足を伸ばし、名古屋公演を実施。合計で1000名を超すファンが琢磨君とともにひとときを過ごしました。
ご挨拶が遅れました。私、Takuma Club Meetingに毎回お邪魔しております自動車ライターの大谷達也です。今回も舞台裏から見たイベントの様子を、皆さんにこっそりご紹介しちゃいましょう。
今年は東京公演が12月3日に昨年と同じ山野美容専門学校内の山野ホールにて、そして名古屋公演は12月10日に中部国際空港内のセントレアホールにて開催されました。プログラムの内容は基本的に両公演とも同じなので、ここでは名古屋公演を中心にして振り返ってみることにします。
イベントのオープニングはいつものとおり琢磨君のイメージ映像。サーキットで撮影されたシーンがたくさん落ち込まれていて、迫力満点でしたよ。これで気分を盛り上げたところで、ステージ上にはこちらもお馴染みの川崎かおりさんが登場。「みなさーん、Takuma Club Meetingにようこそ!」 この一言で、会場はさらにヒートアップ。かおりさん、琢磨ファンのハートをぐっと掴んでいますよね。「さあ、それでは早速登場していただきましょう。佐藤琢磨選手です!」 かおりさんの紹介に促されて、早々と琢磨君が登場。東京会場ではプリント柄の黒いシャツにネクタイ、名古屋会場ではカーゴパンツにニットと、いままでにない大人(?)な雰囲気です。「こんにちは! 佐藤琢磨です!!」 ここで会場のボルテージは早くも最高潮に到達。ファンのみなさんは目をキラキラさせながら琢磨君を見つめます。
「いやー、今年はね、紙に残った成績としては満足できるものじゃないんですけど、皆さんの声援のおかげで1シーズン、無事に戦ってこられました。本当に、みなさんありがとー!」 ここで琢磨君には会場から温かい拍手が贈られました。例年だと、ここで簡単にふたりのやりとりがあったりましますが、今年はテンポよく、ここでもう私がステージ上に呼び込まれ、映像を使って今シーズンの振り返りが行なわれることになりました。好評だった昨年に続いて今年も実施されたこの企画、まるで友達の家でワイワイガヤガヤとビデオを見るような気軽さと楽しさが魅力なんですが、その話しの輪に琢磨君が入っているんだからファンにはたまりません。しかも、時々ビデオを一時停止させては、ひとつひとつのシーンを琢磨君自身の言葉でじっくりと説明してもらえるんだから最高ですよね。しかも、ビデオは1時間近くもある超大作。ファンの皆さんが疑問に思っていたあれやこれや、さらにはテレビだけではわからなかったあれやこれやに関する話しがじっくり聞けて、きっと皆さんも大満足のことだったと思います。
続いては、こちらもお馴染みの質問コーナー。東京公演に続いて、琢磨君の熱烈なファンのグループが大仕掛けを用意し、指名されるのをいまかいまかと待っています。何人かに質問していただいてから、ついに彼女たちの順番がやってきました。質問の内容は東京公演とは変わっていましたが、10題の質問に琢磨君がマル・バツのフダを掲げて答えるという形式は前回とまったく同じ。途中に「ちなみに、いまは第6問である」なんていう引っかけ問題も含まれていて、なかなか鮮やかな構成でした。もうひとつ印象に残ったのは、「もしもF1参戦のチャンスが舞い込んできたら、どうしますか?」という質問。さすがにこれには琢磨君も答えに困っていたようですが、「F1は自分のなかでもやり終えたという気持ちがしていない。でも、インディカーもまだ始まったばかり。まずはインディカーで優勝して、チャンピオンを獲って、それでもF1の話しがきたら考えるかもしれません」と回答。琢磨君のその真剣な答えに、会場からは温かい拍手が送られました。
質問コーナーが終わったところで私は降壇。続いては恒例の大抽選会となります。賞品は琢磨君が着用したチームシャツやレーシンググローブなど、貴重きわまりないもの。これらが、今年も惜しみなくファンの皆さんにプレゼントされました。
さらにさらに、今年もジャンケン大会を実施。そもそもこのジャンケン大会は、「抽選は受動的なもの。自分で勝ちに行けるジャンケン大会もやりたい」という琢磨君たっての希望で始まったものなのです。それだけに、ジャンケン中の琢磨君の表情も真剣そのもの。しかも今年は子供たちオンリーのキッズジャンケン大会も実施しました。琢磨とのジャンケンに競り勝った子どもたちはステージでサイン入りのお菓子セットを手渡され、緊張まじりにも嬉しそうにしていました。
ちなみに、今回、琢磨君がジャンケンで出す“手”を少し分析してみました。名古屋大会では合計17回のジャンケンが行なわれましたが、このうち、琢磨君がもっともたくさん出したのはパーの7回、続いてグーの6回で、チョキは4回だけでした。また、ジャンケンの前半はグーとパーを交互に出し、「ここは!」という勝負所でチョキを出すことが多いようです。もっとも、これはあくまでも今年のジャンケンの分析結果。琢磨君もこのレポートは当然、目にするわけですから、来年がどうなるかはわかりません。この点、よろしくご承知おきください!
ジャンケン大会に続いては、東日本大震災に際して被災者の皆さんを長期的に支援するために琢磨君が立ち上げたチャリティ活動である「With you Japan」の活動報告が行なわれました。「東日本大震災が起きたとき、自分に何ができるか考えました。ひょっとしたらレースなんてやっている場合じゃないかもしれないとも思いました。でも、僕がクルマを降りても何にもならない。じゃあ、どうするか? また、被災した子供たちを助けるにはどうしたらいいのか? その方法がみつけられないなか、Children Mending Heartの存在を知り、彼らと協力することで活動の方向性が見えてきました」 琢磨君のこんな話しから始まった活動報告では、琢磨君の被災地訪問、アメリカ企業の支援、鈴木寛文部科学副大臣と高橋千秋外務副大臣を訪問したこと、さらにはもてぎで行なわれた「佐藤琢磨と元気に遊ぼう!」、インディジャパンでの「プレミアム観戦ツアー」などが紹介されました。
そして最後に、数多くの琢磨ファンが心を込めて織った折り鶴で作り上げられた「KANSHA NO ORIZURU」をアンベールして報告会は終了したのです。
最後はこれまた毎年恒例の握手会。このときばかりは琢磨君を独り占めできるとあって、参加者の皆さんには大好評のプログラムです。緊張の面持ちで、ひとりずつステージ上に案内されるファンの皆さん。そのひとりひとりに、琢磨君の直筆サインが入った特製カードが贈られ、琢磨君と熱い握手を交わしました。なかには、ファンからのリクエストに応えてぎゅっとハグを交わすシーンも! Takuma Club Meetingでしか味わうことのできない、至福のひとときといえるでしょう。
また、握手会が行われている間、“琢磨君にもっとも近いカメラマン”の松本浩明さんによるトークショーを実施。さらに、事前に参加者の皆さんから募っておいたキャプテンコンテストの結果を発表し、優秀者には、松本カメラマン撮影の写真で綴られた佐藤琢磨卓上カレンダーを琢磨君のサイン入りにししてプレゼントされました。
握手会が終わると、琢磨君と参加者の皆さんの記念写真を松本カメラマンが撮影。そして、最後に琢磨君からの締めの挨拶があって、イベントは幕を閉じました。ここでの琢磨君の挨拶では、来年の飛躍を誓う言葉もありましたが、皆さんはどのように受け止められましたか? 私は、決して充分とは言えなかった今年の体制でもポールポジションを2回獲得し、何度も優勝のチャンスを入れかけた琢磨君であれば、2012年はきっと私たちの夢をかなえてくれるのではないかと、そう信じています。
さて、駆け足でたどってきたTakuma Club Meeting、いかがだったでしょうか? 参加された方は是非来年も、そして今年、都合で参加できなかった方は来年こそ、Takuma Club Meetingにお越しください。スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。
それではまた、来年まで! ごきげんようー。