スーパーアグリF1チームのフランク・モンタニーは地元グランプリとなった本日のフランスGPにおいて16位完走を果たした。いっぽうの佐藤琢磨は、レースのスタート時にクラッチに関係するトラブルが発生し、オープニングラップでリタイアするという残念な結果に終わった。

佐藤琢磨のコメント
「まず最初に、SA05には心からありがとうっていいたいですね。シーズンの始めから本当に素晴らしい働きをしてくれましたが、今週末のような結末は予想していませんでした。フォーメーションラップでクラッチにトラブルが起こったので、スタートでマシーンを前に進めるには本当にてこずりました。どうにか走り始めたときにはずいぶんと離されていましたが、それでもストレートまでには集団に追いついて、ヘアピンでミッドランドを1台、オーバーテイクしました！ ところが、その直後からギアが選べなくなり、まったく手のつけようのない状態となりました。懸命に働いてくれたメカニックたちのことを思うと、とても残念ですね。フランクと僕とでは戦略を変えていたので、僕のレースでのパッケージはとても強力なものになるはずでした。ただし、フランクは今日、素晴らしいレースを見せてくれたので、彼とチームにとってはいい一日になったと思います」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）

　 スーパーアグリF1チームにとっては実り多い一日だった。佐藤琢磨は3回目のフリープラクティスでトラブルに見舞われた影響により、予選では期待されたほどのパフォーマンスを発揮できなかったが、彼とは異なる戦略で予選に臨んだフランク・モンタニーは、これまでのベストとなるパフォーマンスを発揮し、予選の第一セッションが終了する数分前に琢磨をコンマ2秒ほど凌ぐタイムを記録した。

佐藤琢磨のコメント
「今朝はメカニカル・トラブルが発生したためにセッション中に一時走行できない事態となり、昨日のうちに予定していたセットアップを試せないという難しい状況に追い込まれました。依然としてグリップ・レベルが低いという問題点は残っていますが、予選では順調に回復を図ることができたので、明日のレースでは力強いパッケージングを披露できるものと信じています」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）

　 本日、マニクールのネヴェル・サーキットで幕開けしたフランスGPにおいて、スーパーアグリF1チームは力強いスタートを切った。佐藤琢磨とフランク・モンタニーのドライビングにより、チームは予定していたほとんどのプログラムを終えたが、山本左近のクルーメンバーはマイナーなトラブルに見舞われ、目だった進歩は果たせなかった。

佐藤琢磨のコメント
「今日は気温がとびきり高く、セッションが始まったときは路面のグリップがとても低い状態でした。コースを走るたびにセッティングは改善されたので、最終的に見つけたセットアップにはまずまず満足しています。今日は通常のタイア・プログラムを実施しましたが、気温が非常に高かったことを考えればマシーンの状態は良かったと思います。今後の2日間を通じて路面コンディションはコンスタントに改善されていくと予想されるので、明日の午前中も引き続きセットアップ作業に取り組み、予選でもいい結果を残したいと考えています」

（スーパーアグリF1チームのプレスリリースより）